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がんでの死亡者数

令和元年と平成30年のがんによる死亡数の比較

はじめに

令和元年と平成30年の日本全国のがんの死亡数及び人口10万人あたりのがんの死亡数の比較データです。それをがん全体の死亡数と部位ごとの死亡数で分けています。

全体のがんでの死亡者数

令和元年の死亡者数はおよそ137万6000人ほど、一方平成30年の死亡者数は136万4270人。前年比で1万2000人ほどの増加となっています。

一方が令和元年でのがんの死亡者数は37万6392名。一方平成30年のがんでの死亡者数は37万3584名。前年比で2800名ほどの死亡となっています。

全体の死亡率に占めるがんの死亡率は令和元年が27.54%、平成30年は27.38%。0.16%の増加となっています。

死亡者数に占めるがんの方の割合は27%代半ばと意外にも高くありません。「がん」になる方は2人に1人と言われています。ただ「がん」で死亡する方は全体の27%から28%ほど。思ったより少ないなという印象を受けました。

また人口10万人比で比較すると令和元年が304.2人、平成30年が300.7人と3.5人程度の増加となっています。今後は総人口が減少・総死亡者数は増えていく可能性が濃厚といえます。そうなると人口あたりのがんでの死亡率も高くなっていくのではないかと予想されます。

データからわかること

この表では口腔咽頭・食道・胃・結腸・直腸S状結腸・肝臓胆管・胆嚢・膵臓・咽頭・肺器官・皮膚・乳房・子宮・卵巣・前立腺・膀胱・中枢神経・悪性リンパ・白血病・その他の血液リンパ系・その他のがんに分けて比較していきます。

まず胃・結腸・肝臓・膵臓・肺器官で死亡する方が多くなっています。特に肺器官のがんで亡くなる方はがん全体の4分の1を占めます。

胃がんは相変わらず死亡者数は多いです。ただ3期までであれば長期生存の可能性があります。前立腺がんは死亡者数が1万人以上あります。ただ前立腺がんは3期であっても3年生存5年生存もほとんどの方が達成できます。4期になるとさすがに厳しくなるも多くの方が長期生存を期待できる「がん」です。

乳がんも罹る女性は多くなっているも死亡者数は年間15000名程度とあまり多くありません。3期までは多くの方が長期生存を期待できます。

また膵臓がんは年間35000名程度が亡くなります。また膵臓がんは1期であっても5年生きることが容易でないがんであることが分かります。2期になってしまうと2割程度しか5年を生きることができません。また膵臓がんの場合は毎年かかる方と死亡する方があまり変わらないというデータもあります。かかってしまうと完治が難しく最長でも数年で亡くなってしまうがんといえます。

ほとんどのがんで令和元年の方が平成30年よりもがんで亡くなる方は増えています。ただ胆嚢と卵巣に関しては令和元年の方が若干死亡数が少なくなっています。ただこのデータだけで今後も死亡数が減っていくのではないかというのは早計といえます。今後はこの2つのがんで亡くなる方も増えていく可能性は否定できません。

悪性リンパ腫と白血病という血液のがんで亡くなる方も年間2万2000人ほどいます。今後も血液系のがんで亡くなっていく方も予想されるものと思われます。

喉頭がんで亡くなる方が年間1000名以下と意外に多くありません。ただ咽頭がんはがんの中でも生存率の方があまり高くない方なので注意が必要です。

大半のがんは1期であれば長期生存が期待できます。肝胆膵・肺器官・食堂・咽頭などのがんを除けば2期でも長期生存ができます。ただ3期になってくると前立腺・乳房などを除くと長期生存が難しくなってきます。4期になるとすべてのがんで長期生存をすることが難しくなります。

いずれにしても「がん」で長期生存をするためには早期発見が必要になります。肝胆膵肺のがんであれば早いステージでも難しいかもしれません。ただ他のがんであれば十分に早期発見をできる可能性が高まります。いずれにしても早期発見が「がん」の生存率を高めていくということは言うまでもありません。

参考資料・出典
厚生労働省・厚生労働省関連データ

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