1. HOME
  2. ブログ
  3. がんでの死亡者数
  4. がんの検査方法の種類と問題点

CONTENTS

コンテンツ

がんでの死亡者数

がんの検査方法の種類と問題点

はじめに

がんの発見は自覚症状から見つかることが多いです。血便、血尿、吐血、しこり、熱、痛み・・・・。そこから胃カメラ、大腸カメラ、超音波検査、CT検査などを通して進行がんの可能性が高いです。

そうならないためにいかに早期で発見できるかがポイントになります。

スクリーニング検査とその問題点

がんには様々な検査方法があります。その中でもスクリーニング検査というものがあります。大腸がんの便潜血検査、肺がんのX線検査、胃がんのバリウム検査などが代表的です。

ただスクリーニング検査には大きな問題点があります。検査で偽陰性と判定されてしまう可能性があります。本来ならば陽性なのに陰性と判断されてしまう可能性があるということです。つまりは見落としということです。

様々ながんの検査

がんには様々な検査があります。これらの中のいくつかをここで紹介していきます。

線虫検査

線虫検査は九州大学と株式会社HIROMATSUバイオサイエンス社が共同で保有をする特許技術になります。全体的な感度は87%程度と驚くほど高くはありません。ただステージ1もしかすると0の段階でもがんを見つけることのできる優れた技術を有します。

この線虫検査は1検査あたり9800円程度。指定の医療機関に尿を持ち込む必要があります。脳腫瘍・白血病・皮膚がんなどを除く15種類のがんをみつけることができます。

マイクロRNA検査血液一滴:現在研究段階

マイクロRNA検査は3年後をめどにがんの1次スクリーニング法としてまずは自由診療の枠組みで人間ドックのメニューなどで実用化していくことを目指しています。臨床研究に参画する企業はこの研究を体外診断薬の臨床性能試験と位置付けています。薬事承認の申請につなげていきたいという狙いがあります。

アミノインデックス

アミノインデックスはマイクロRNA血液検査と同様に採取した血液からがんの早期発見につなげていく検査として注目を浴びているのがアミノインデックスのがんリスククリーニングの検査(AICS)です。評価できるがんは男性は胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓癌・前立腺がんの5種・女性は胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・膵臓がん・子宮がん・卵巣がんの7種です。

腫瘍マーカー検査

腫瘍マーカー検査は腫瘍マーカーの診断感度と診断の特異性は低いので早期がんの発見にはあまり効果がありません。診察及び他の画像検査から悪性の腫瘍が強く疑われる患者のみに腫瘍マーカーを用いるように保険診療上の指導もあります。

5ーALA経口リスク検査

5ーALA経口リスク検査はがんを光らせていく最先端の技術である蛍光イメージングとそこに用いられる5ーALAが紹介されています。

ALAは正常な細胞ではヘムという物質に変化して生命活動を支えています。またがん細胞ではヘムを作ることができずにポリフィリンという物質に変化して蓄積されます。そこでポリフィルンはブルーライトを当てていくと赤く光っていく性質があります。これはがんの手術中の診断としてすでに臨床応用されています。そこから蓄積されたポリフィリンが尿中に大量に蓄積されることも分かってきました。この現象からがんの発見を簡便な尿検査を用いて実施できます。がんの早期発見を悪性化の予防に役立てていくことができます。

リスク検査Noah

Noahではポリフィリンの濃度測定に加えてDNAの酸化損傷マーカーを同時に計測できることで検査精度の向上を図っていきます。4段階のリスクランクを設定して統計的なデータと照らし合わせた評価の結果を提示しています。Aが最も低くDが最も高くなります。

ALAで見つけることのできるがんの大きさは5ミリ以上と言われています。それ以下の種類の場合は画像診断をすり抜ける場合が多いです。

がん予防・早期発見をするためには

がんを予防すること、また早期で発見することはとても重要になります。そのためにやってほしいこととして1次予防と2次予防があります。

1次予防には免疫機能の向上・生活習慣の改善・抗酸化物質の摂取が重要になります。

2次予防には早期発見と早期治療が重要になります。

がんにならないための体つくりが1次予防、がんになっても早めに見つけることで傷口を大きくしないことが2次予防になります。

がんにならないための1次予防が当然ながら理想的です。早期発見できることで生存率や予後に大きな差が出ますので検査を早めに行うことは大きな意義があります。

出典
MOXIEがん研究会

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事